2012年3月23日金曜日

運動前にビタミンB1を摂取するといいと聞いたのですが どういう作用がありますか?

運動前にビタミンB1を摂取するといいと聞いたのですが

どういう作用がありますか?







運動源である炭水化物を体内で利用可能なグルコース(ブドウ糖)に加工する際にビタミンB1が必要になります。ビタミンB1が不足するとグルコースの製造が追いつきません。

グルコースを32分子に分解したものがATP(アデノシン3リン酸)です。筋肉の収縮にはATPのみが使用されます。



CASICOTI








トレーニングについては素人ですが…



人が筋収縮に使う事のできる直接のエネルギーはATPです。

炭水化物(主にグリコーゲン)を分解しグルコースにします。

そしてグルコースを分解する過程でATPができるのです。

その量はグルコース1分子からATPが36分子または38分子です。

筋肉だと何分子かは忘れた(最近使っていない知識なので)。



そのグルコース分解する経路の途中のピルビン酸から

アセチルCoAを作る時にビタミンB1の補酵素型である

TPP(チアミンピロリン酸)を必要とするのです。



難しいことを書きましたが、要するに糖質をスムーズに

エネルギーに変える事ができるようになる訳です。



ちなみにグルコースを分解しても直接ATPにはなりません。

グルコースよりATPの方が全然複雑な構造です。

グルコース(C6H12O6)1分子は全部で24分子の原子が

結合してできています。

どうがんばっても30分子以上に分割できるわけがありません。



補足

先に書いたピルビン酸からアセチルCoAに変換する部分は

無酸素のエネルギー産生から有酸素のエネルギー産生に

切り替わるポイントなので、有酸素運動には重要だと思います。

ただし、筋トレや短距離走のような激しい運動の際には効果が

少ないかもしれません。

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