運動前にビタミンB1を摂取するといいと聞いたのですが
どういう作用がありますか?
運動源である炭水化物を体内で利用可能なグルコース(ブドウ糖)に加工する際にビタミンB1が必要になります。ビタミンB1が不足するとグルコースの製造が追いつきません。
グルコースを32分子に分解したものがATP(アデノシン3リン酸)です。筋肉の収縮にはATPのみが使用されます。
CASICOTI
トレーニングについては素人ですが…
人が筋収縮に使う事のできる直接のエネルギーはATPです。
炭水化物(主にグリコーゲン)を分解しグルコースにします。
そしてグルコースを分解する過程でATPができるのです。
その量はグルコース1分子からATPが36分子または38分子です。
筋肉だと何分子かは忘れた(最近使っていない知識なので)。
そのグルコース分解する経路の途中のピルビン酸から
アセチルCoAを作る時にビタミンB1の補酵素型である
TPP(チアミンピロリン酸)を必要とするのです。
難しいことを書きましたが、要するに糖質をスムーズに
エネルギーに変える事ができるようになる訳です。
ちなみにグルコースを分解しても直接ATPにはなりません。
グルコースよりATPの方が全然複雑な構造です。
グルコース(C6H12O6)1分子は全部で24分子の原子が
結合してできています。
どうがんばっても30分子以上に分割できるわけがありません。
補足
先に書いたピルビン酸からアセチルCoAに変換する部分は
無酸素のエネルギー産生から有酸素のエネルギー産生に
切り替わるポイントなので、有酸素運動には重要だと思います。
ただし、筋トレや短距離走のような激しい運動の際には効果が
少ないかもしれません。
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